こんにちは!
FIRE・資産形成を目指すブロガーのポットです。
今回は、11セクターある米国市場で実際にポットが投資している防御力の高い3つのセクターETFとS&P500の相関係数を比較・解説します。
先に簡単に結論から言うと、コア・サテライト戦略における、サテライトの部分ですので、全体のポートフォリオに対して10〜30%程度を目安に、守りの盾として組み入れることをおススメします。
FIREを目指す上で、「資産を減らさない仕組み」はとても重要です。
特に相場が不安定な今こそ、守りの戦略”を持つことが差になる時代。
ぜひ最後まで読んで、あなたの資産運用に取り入れてみてください!
■ 3つのディフェンシブセクターの特徴
セクター | ETF | 主な銘柄例 |
---|---|---|
ヘルスケア | XLV | ジョンソン&ジョンソン、ユナイテッドヘルスなど |
生活必需品 | XLP | P&G、コカ・コーラ、ウォルマートなど |
公益事業 | XLU | ネクステラ・エナジー、デューク・エナジーなど |
ヘルスケアセクター(XLV)
①【長期的な株価成長が安定】
- 高齢化・医療技術の進歩という“不可逆な成長テーマ”がある。
- 景気に左右されにくい収益構造を持つ企業が多く、株価が右肩上がりで安定しやすい。
②【過去の暴落でも比較的強い】
- コロナショック時は一時下落するも、回復は早かった。
- 医薬品・医療保険・医療機器といった需要が景気に左右されないビジネスモデル。
③【株価のボラティリティが中程度】
- ITや金融に比べれば安定しているが、政策・訴訟リスクなどもあるため、XLPやXLUよりはやや値動きがある。
生活必需品セクター(XLP)
①【最も株価が安定しているセクターの1つ】
- 食品・飲料・日用品などは「絶対に必要な支出」。
- 景気に関係なく売れ続ける=株価も大きく崩れにくい。
②【暴落時にも底堅い値動き】
- 2020年や2008年の金融危機でも、下落幅は相対的に小さめ。
- 配当も安定しており、株価が下がっても売られにくい傾向。
③【リスクオフ時の資金避難先になりやすい】
- 株価が上昇しすぎない代わりに、「逃げ場」として機関投資家から買われやすい。
公益事業セクター(XLU)
①【最もボラティリティが低いセクター】
- 株価が動きにくい分、**長期投資において“守りの要”**になる。
- 電気・ガス・水道など、インフラビジネスが中心で売上が安定。
②【金利に敏感だが、下落時に強い】
- 金利上昇時にはやや弱くなるが、景気悪化時には最も粘り強いセクターの1つ。
- 株価が配当に支えられており、暴落時の下値が堅い。
③【配当狙いの投資家から支持され、株価が安定】
- 安定配当が評価され、株価が大きく下がりにくい傾向。
- 株価チャートは横ばい〜緩やかな上昇が続くことが多い。
✍️ まとめ:セクターごとの「株価特徴」を活かして分散を!
セクター | 株価の安定性 | 成長性 | 金利耐性 | 暴落時の強さ |
---|---|---|---|---|
XLV(ヘルスケア) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | △(やや弱) | ★★★★☆ |
XLP(生活必需品) | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ○(中立) | ★★★★★ |
XLU(公益事業) | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ×(弱め) | ★★★★★ |
➡ 株価の安定性・配当・暴落耐性を重視するならこの3つは非常に魅力的。
コア:S&P500/サテライト:XLV・XLP・XLUのような構成がおすすめです。
■ 相関係数の比較(S&P500との過去10年相関)
比較対象 | 相関係数(約) | 備考 |
---|---|---|
S&P500 × XLV | 0.89 | 医療系の景気耐性は高いが若干のリスクも |
S&P500 × XLP | 0.82 | 不況でも売れる商品が中心、より安定 |
S&P500 × XLU | 0.72 | 最も相関が低く、分散効果が高い |
※相関係数は2025年初頭のデータをもとに試算。期間は過去10年(2015〜2024年)。
2011年~ S&P500(VOO)と3セクターのトータルリターン

銘柄 | リターン(配当込み) |
S&P500(VOO) | 497% |
ヘルスケア(XLV) | 466% |
生活必需品(XLP) | 315% |
公益事業(XLU) | 292% |
■セクター分散投資におけるメリット・デメリット
メリット
【景気後退に強い=守りの資産になる】
- 不況時でも「医療・日用品・電気水道」はなくならない。
- 株価全体が大きく下がる場面でも、下落幅が小さく、ダメージを軽減してくれる。
- 長期で積み立てる上で、「暴落で売りたくなるリスク」を回避できる。
デメリット
【成長性が物足りない】
- S&P500やNASDAQ100と比べて、長期リターンが控えめ。
- 成長セクター(IT・半導体など)と比べると、爆発的な上昇は期待しにくい。
- 若い投資家や資産増加を急ぎたい人には物足りない可能性も。
■ まとめ
S&P500+ディフェンシブセクターで守りの強化を!
- リターンはS&P500の方が高い、コア・サテライト戦略で行うのがベスト
- ヘルスケア(XLV)と生活必需品(XLP)は、安定性と成長性のバランスが◎
- S&P500との相関係数が一番低いのは公益事業(XLU) → 分散効果が最も高い
- ポートフォリオの守備力を高めたいなら、3セクターすべてを少量ずつ組み込むのが有効
■ ポットが実際に行っている投資戦略例
私自身は、S&P500インデックスをベースに、
- XLV:15%
- XLP:10%
- XLU:5〜10%
を目標に、ディフェンシブセクターをミックスしています。
実際に組み込んでみると明らかにマイルドになり、分散投資のメリットを実感しています。
2025年3月の資産状況を下記にリンクを貼っておきますので、
あなたはどのセクターを重視していますか?
X(Twitter)やブログコメントで、ぜひ投資戦略を教えてください!
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